ドンキホーテ大原孝治氏のリーダーシップ

日本に観光客として訪れる外国人の数は年々増加しているといわれており、インバウンドによる経済効果の大きさに注目が集まっています。バラエティ豊かな品揃えで人気のドンキホーテにおいても、インバウンドによる売上の比率が徐々に増加しているようです。
現在、代表取締役社長としてドンキホーテを率いているのが大原孝治氏です。大原氏は、1993年にドンキホーテへ入社し、2013年に社長に就任した叩き上げの経営者です。同氏は、中国人の日本観光がブームとなっている事について「旅行という名の買い物と捉えている」とインタビューで答えています。実際に、中国人観光客の多くが日本国内での買い物を目的としており、観光自体は買い物のついでという感覚を持っているようです。大原氏は、顧客最優先主義というコンセプトを大切にしており、求められている商品とサービスを的確に提供していったことが、インバウンド売上増加につながったといいます。

そして同時に、海外からのインバウンドで得た利益やノウハウを、国内需要に生かしていくことが重要だと語っていました。
中国や韓国、そして東南アジアなど、世界各地からの訪日観光客はこれからも増加していくのでしょう。大原氏は日本でオリンピックが開催される2020年について、観光立国日本という目標に至る通過点に過ぎないと語っています。同氏は先を見通すリーダーシップと、揺るぐことのない姿勢によって、今後も事業を強く牽引していくのでしょう。

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